スタートでの出遅れを防ぎ1番に走りだすための練習方法

どうでしょうか?

最初の一歩を踏み出す感覚がつかめてきたでしょうか。
かけっこの練習なのに、なかなか走り出さないなぁ…と思っているでしょうか(笑) でも、安心してください!

一流のアスリートだってスタートは念入りに練習します。
なぜなら「ドン」の音に体が反応する速度は1秒もありません。
頭で考えたって間に合わないのです。

だから、体がすっかり覚えるまで繰り返し練習することがとても大事なんですよ。

ところで、練習では「よーい、ドン」はいらないと思いますか?
スターター用のピストルを一般の家庭で使うのは難しいですが、合図に合わせるということはとても大事なのです。

本番では合図で走り出すのですから、自分のタイミングではなく “いつでもスタートが切れる”という気持ちになるようにしておく必要があります。
この“いつでも”のために、体に力が入っていないことがとても重要です。
ピストルの音に驚いてつんのめったり、足がもつれたりしないよう、『いつでも OK』の気持ちを持ちましょう。

ピストルのドンという音が苦手という人がよくいます。
今では火薬を使ったピストルではなく、電子音のものを使うことが多くなりましたが、やっぱり緊張の瞬間ですよね。
その緊張感は集中力につながるので必要なものなのですが、緊張しすぎてはいけません。

スタートでよくある失敗として、こんな経験はありませんか?
電子音のおかげで、ドンという音そのものに驚いてしまうことは少なくなったけれど「いつ来るか、いつ来るか」という緊張感で疲れてしまう・・・。

そしていざピストルが鳴ったときに、タイミングを外してしまう。
そんな“スタートミス”で、せっかくの練習の成果が台無しなんて残念ですよね。

このスタートミスを減らす練習法を考えておきました!


よ~いどんのスタートミスを減らす練習方法

練習の時は何度も走るので、「よーい、ドン」が早めになりがちですが、本番では「よーい」と「ドン」の間が長くてじれったく思ってしまうことが多いものです。
「よーい、ドン」はただのかけ声ではありません。
走る人全員がちゃんと位置について、走る姿勢になっているかを確認してから「ドン」が鳴ります。

ですから「よーい」と「ドン」の間がとっても長くなることもあるのです。
この“間”が苦手な人は、あまり焦って位置につかず、落ち着いて回りの様子を見ながら、みんなに合わせてラインに立つようにしてみましょう。

逆のことも考えられます。
ゆっくりしすぎて準備ができていないのに、ドンと飛び出して焦ってしまうのです。
どちらにしろ、スタートは自分のタイミングで走り出すものではない、ということを覚えさせる必要があります。

練習の時には、同じ人が「よーい、ドン」のかけ声をかけていると思いますが、これがちょっとした落とし穴になります。
何度もやっていると、ついつい同じタイミングで「よーい、ドン」と言ってしまうのです。
そうすると、体がだんだん慣れてきてしまい、そのタイミングに合わせてスタートしてしまいます。
一見、スタートが上手になったように見えますが、それはスタートのタイミングを予測しているだけ。
「そろそろかな…」と心の中で思ってしまうことは、本番でタイミングを逃してしまう原因になります。
練習の時の「よーい、ドン」は同じタイミングにならないように、わざとずらして練習してください。

ときには「よーい」と「ドン」の間をうんと長くしたり、また逆に短めにしてみたり。
本当に力を抜いてリラックスしているのなら、間が変わっても余裕で待てるはずです。
ちょっと意地悪な練習法かもしれませんが、本番に強くなれますよ。

『スタートを予測してはいけない』
陸上のコーチが必ず教える言葉です。
忘れないでくださいね。


フライング・スタートの厳しさ

一流アスリートたちが必死でスタートを練習するのは、0.01 秒を争うからですが、じつはもうひとつ理由があります。
それはとても厳しいフライング・スタートの罰則です・・・。

2009年までの国際ルールでは、最初の1回はやり直し、2回目は誰がフライングしてもその人が失格なのです。

そして2010年からは1回で失格になるそうです。かなり厳しいですね。
足を掛けているスターターブロックには、精巧なセンサーが仕掛けられていて、ピストルの合図から 0.1 秒以内だと“フライング”と判断されます。

これを元に審判が最終決定を下すのですが、このセンサーの感度はほとんど審判の目視と一致するそうです。
この 0.1 秒は人間の脳はそんなスピードでは音に反応できない…という研究結果から出された数字だそうです。
ちなみにこのセンサーは日本製だそうです。すごい技術ですよね。

2003年、
世界陸上フランス大会では反応速度が 0.086 秒と 0.052 秒だった二人の選手が失格になり、グラウンドに寝転がって抗議するという珍事まで起きました。
もしかすると、彼らは超人的な反応速度を持っているのかもしれませんが、結局抗議は認められませんでした。

小学校のかけっこくらいまでは、失格になることはないでしょうから、びくびくする必要はないですが、フライングをとられると、少なからず動揺し、緊張してしまうでしょう。

本番は平常心で臨めるようにフライングには気をつけてください。
「スタートは得意なんだ!」と言えるほどの余裕がもてるよう、練習しておけばそんな心配はなくなりますよね。

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