最初の1歩が踏み出せたら『次の3歩』でスピードを加速する

最初の1歩が踏み出せたら“次の3歩”を考えてみましょう。

スタートが上手にできるようになったら、そのダッシュ力をスピードに繋げることが大事になります。
それが『次の3歩』なのです。

ぐいっと前に出た勢いを殺さないように、低い姿勢で1歩。
そしてぐんぐんと足を出していきます。
歩幅を広げる必要はありません。
歩幅は小さくして足を出すスピードを重視します。

つまりピッチ=回転数を増やすのです。
腕もできるだけ速く振りましょう。

腕の振りは足の動きに直結しているので、腕の振りを速くすることでピッチが上がる力になります。
ここまではまだ低い姿勢のままです。
急に体を起こしてはいけません。

この3歩でスピードに乗ってから、体を徐々に起こしていきます。

走り出したら頭の中で「1,2,3」と数え、その間は低い姿勢を保ってみてください。
このカウントをだんだん速くしていくことで、足が出る速度も上がっていきます。
何度も練習していれば、カウントの速さが増してくるのがわかってきて、“スピードに乗っていく”という感覚がわかるようになります。

ここでのチェックは、『焦って体を起こさないこと』だけです。
これは案外難しいことなので、真横から見て体が起きていないかよく見てあげてください。

チェックポイント
とにかく3歩数える間は我慢です。
もちろん極端な“前のめり”になってしまってはいけません。
スピードが生かせる角度を体が覚えるように練習しましょう。

まずは焦らず、この3歩が低い姿勢で飛び出せることに集中してみてください。



低い姿勢を保てない場合はどうすればいい?

 低い姿勢で走りにくい場合は、足を少し外に出すようにすると踏ん張りがききます。
大きな大会の短距離走を、正面から見たことがある人ならきっと気づいたことと思います。
ほとんどの選手が、最初はつま先をハの字にして、外股に足を出しているはずです。

ただし、足先を外に向けるだけで大股にする必要はありません。
歩幅が大きすぎると、ジャンプするような形になり、かえってスピードを遅くしてしまいます。

体が跳ねてしまうと上半身の位置が上下しますので、そこをよく見て気をつけてあげてください。

最初の3歩を低く飛び出したら、徐々に体を起こしていきます。
ここでもブレーキにならないように、なめらかなラインで体を起こしていくことを心がけましょう。

自動車や自転車のギヤで言うと、スタートが1速とするなら、ここは2速、3速の加速をしていくところです。
トップスピードまでは歩幅は小さめに、ピッチを多くしてスピードを上げていきます。

そして体が起き上がって胸を張ったときに、トップスピードになっているようなイメージで教えてあげてください。

体がすっかり起き上がって、視界が開けたときに誰も前にいなかった時、本当に気持ちがいいものです。
ぜひその快感を教えてあげてほしいなと思います!



スタートのまとめ 5つのポイント

さあ、スタートダッシュのコツはどうでしょうか?
これをマスターできれば、スタートから“速くなった”ことを感じてもらえるはずです。
上達した手応えがはっきりわかると、お子さんもどんどんやる気が出てきます。

もしかしたら走る楽しさに目覚めてくれたかもしれませんね。
以下は“スタート”でチェックして欲しいところです。
ちゃんとできているか、お子さんと一緒に見直してみてくださいね。

1 スタートの姿勢
足を前後に肩幅くらいに開いて立つ。
背筋を伸ばして、前足に体重をかけ前傾姿勢に。
手は軽く握り、視線は前を。
体に力が入らないようにリラックスした状態を。

2 スタートの合図を待つ
安定した姿勢で余裕を持って、スタートを待つ。
自分のタイミングではなく、スタートの合図に反応する。

3 最初の1歩
後ろ足を強く蹴り、大きく手を振って飛び出す。
最初は歩幅は小さめに。
低い姿勢を保っているか。

4 次の3歩
走り出しの3歩は低い姿勢のままか。
歩幅は小さく、ピッチを早く。
腕の振りを速くしているか。
心の中で1,2,3をカウントし、徐々に速度を上げる

5 スピードにのる
体を急に起こさない。
歩幅は小さく、ピッチをかせいで加速する。
体が上下に跳ねないように気を付ける。

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